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■ライブレビュー■ ++ unripe presents ++ [remembrance left behind the last word vol.1] 2005.11.26(sat) at K-mind open 18:00 start 18:30 toe (tokyo) KgK bomachieca cocoon orca unripe
11月26日土曜日。7時頃。やや遅れてk-mindに着く。 会場前では沢山の人々がtoeのライブを待ちかねている。 知り合いの顔もちらほら。 ぼちぼちプチ宴会なんか始めちゃってる人もいる。 お祭りの日みたいな錯覚に思わず口元がニヤニヤ。 そして開場。ライブハウスの中がどんどん人で埋め尽くされる。 一バンド目・orca。久々の観戦。 以前のライブや音源で感じた様な静動の激しい曲展開から、 じっくりと深く進行し心象風景を描いていく曲へ。 心の深淵をなぞるギター音。轟音ギターノイズさえも 脳内で感情が蠢く音の様に聴こえてしまう。 毎度ながら演奏を聴いてると真っ白な世界へトバされる。 轟音と自分の意識以外何も無い世界。 しばし呆然とさせられながら、 見事にヘッドライナーを努めてみせてくれた。 次はこちらも久々の観戦!bomachieca。 以前のエスニックでスペーシーな オーガニック感も微かに残ってはいるけど、 もはや別次元へ。より日常観に視野を戻しつつも、 やや大陸的な?曲展開になった様な。 個人的な感覚は“シルクロードの旅”って感じです!!! (あくまで個人的なので。。) とにかく日常の感情の機微が余す所無く曲に体現されてて、 観ていて感情移入せざるを得ない。 打ち込みも導入してはいるけどあくまで味付け。 生バンドとしての音は死んじゃあいないのです!! 三人のアグレッシブな演奏も相変わらず!!! 忘れてた様々な思い出の情景が目に浮かぶライブだった。 次はKgK。 沖縄アンダーグラウンドロック界を暗動する 演者三人組によるロックトリオ。ちなみに観るのは初めて。 面子からして一筋縄ではいかない 音なのは想像がついてましたが。やっぱり凄かった。。 基本は即興演奏によるジャズなのだと思うのですが。 ヘタしたらヒプホプ?な感じのアブストラクトな様相。 都市の暗部から滲み出た淀みがたっぷり溶けたロックジャズ!!! そこ等のバンドじゃ出せない渋さ。タバコの煙が良く似合う音。 飲み会帰りに街をさすらってる酩酊感もありつつ。 音に酔い痴れました。 そしてcocoon。 毎度トリッキーな編成や曲構成で行動が読めない音楽集団。 今まで観たライブからは [HC臭の強いスロー/ポストコア的ロック] といったイメージがあったが、 今回はなんとDJまで配置!!何するんだ???そして演奏開始。 聴こえてきたのは…なんと唄物!!! ニックドレイクの如き枯れた味わいのある演奏。 イメージからは程遠かったが全然イケる。 まだこんな引き出しがあったのか…としばし感嘆。 会場がしっとりとなった辺りで二曲目。 遂にDJが本格始動。演奏が始まればなんと これまた想像離れしたアダルトネスなファンクナンバー!!! 沸々と肉体的温度が上がる。 最後には手拍子も交えて客席がダンスフロアーに!! でもバカ騒ぎではなくあくまで落ち着き払った空気。 いい。気持ちよかったです。。イメージに執着する聴衆を 煙に巻く様なニクい演出に唸らされた。 そして県内バンドでは最後!! 今回のイベントの仕掛け人・unripe。 少なからず影響を受けたであろうtoeとの共演とあってなのか、 初っ端からなんだかテンション高い。 四人が中央に向き合う形になって演奏。 ライブハウスの暗闇が仄かに燃える。 遠鳴りの様にギターが響き、 繰り返すリズムが環境音の様に周りを包む。 音が鳴るたびに意識の皮が剥がされていって、 心が裸にされる様な不思議な感覚。静から動へ、 僅かな感情の渦が反復の中で激情へと形を変えていく。 四人の意識が交錯し、音の粒子と溶け合い会場の空気に漂う。 観客も演者も混沌の中で奇妙な一体感を覚えたはずだ。 彼等のライブには太古の森で行う呪術の様な儀式性を感じる。 この演奏を聴いて憑りつかれない者が果たして居ようか? ライトの明かりに浮かぶ演者の影が悪魔の舞踊の様に踊る。 いつもの様にトランス状態の演奏に燃え尽き、ライブ終了。 しばしライブハウスを幽界に変えた熱演だった。 そして遂に!!待ちかねたtoeの演奏が!! 観客側からドラムがステージ左側、 弦の三人がステージ左側にセッティング。 なんか[Dr VS Gt&Ba]みたいな不思議な図式。演奏開始。 凄い…。ドラムは感情を露にした表情で打ち据える。 ギター二人もベースも汗だくになりながら弦を掻き鳴らす。 湯気でも沸きそうな演奏風景。 噂には聞いていたが、やはりライブは格段だった。 CDで聴くだけでは到底伝わらないだろう緊張感。 音源の透明感に、ダンスミュージックの如き躍動感が加わる!!! 押し寄せる繊細と躍動の波。それまでやや重めに見えた客席も、 エナジーに影響されたのか揺れ始めた。 居ても立ってもいられず衝動のままに体を動かす。 重力が消える。踊りながらも突如説明しようの無い切なさに 身を包まれた。生活の中でも極たまにある、不思議な感覚だ。 目の前を猫が通る、太陽が流雲に隠れる、 遠くから子供の声が響く、 そんな時に感じる何とも言いがたい儚さ。 toeの音にはそんな感情の細やかな揺らめきが詰まっている。 証明のし様も無いが、 きっとあの時彼等の感情と僕の感情はリンクした。 音楽を聴いていてそれを実感できた時、僕は至福を感じる。 toeのライブには至福が詰まっていた。 心地良い清浄感に包まれたラストアクトだった。 そんな訳で。 文句無しにここ数年で最高レベルのイベントでした。 なんというか、全体通して現実世界や現実の時間と 断絶された感覚を覚えました。意味深なイベントタイトル (租訳:[記憶により最後の言葉が残された]?)とも相まって、 各々の精神と向き合う光景がK-mindのライブステージに 広がった一夜。各バンドともさらなる深化を切に期待する 次第です。
モドル