■インタビュー■ BOMACHIECA メンバー 大宜味 俊 (ギター、ボーカル) 立津 克浩 (ギター、ボーカル) 仲真 篤彦 (ベース、コーラス) 吉浜 清純 (ドラム) さて、沖縄音楽シーンの明日を見つめる明日病院の栄えある 初インタビューに選ばれ たバンドは…「ボマチーカ」です!! 県内の新進バンド群の中でも 突出した音を出す万華鏡ロックバンド、ボマチーカ。 東洋的メロディーと緩急をつけた変幻自在な曲展開で、 インストも唄も区別なく バカッ広いサウンドスケープを作ってしまう4人組。 「ポストロック的」という言葉が てっとり早いですが、 それだけに縛りたくないこれからが楽しみなバンドです。 流動的だったメンバーも最近やっと固まり、 四月にはCD-Rで四曲入りの音源を発表し たばかり。 バンド内のモチベーションも上がってるであろう今こそ インタビューすべきだと判断し早速取材を申し込み。 しかし、インタビュー慣れしてない筆者の力不足と、 バンドの抱える天然爆弾・drs よしはま氏の 変拍子な発言によりグダグダな展開に…。 明病「まず最初に質問なんですけど… 小倉ありすってどう思いますか?」 吉浜「…え!?小倉ありす!?(笑)」 立津「?小倉ありすって?」 俊 「あの、ロリータ系のAV女優、 小倉優子っぽいキャラの。」 立津「ああー、AV女優の?」 篤彦「…。」 俊 「…うん、俺はまあ、けっこう好きですけど。」 明病「…(どうしよう… 受け狙いで聞いたのに真面目にコメントされた…)」 俊 「いや、でも、小倉ありすってけっこう 大人っぽいよね(真顔で)。 何?自分はありす好きなの?」 明病「(逆に質問された…)好きっていうか… まあ俺的には『小倉優子に対する ハードコア(AV)シーンからの回答』 っていうとらえ方なんですけど…(一同笑)」 吉浜「笠木忍とかどうなの?M系の…」 明病「え?M系?」 吉浜「M系の。MKワゴン!みたいなね(笑)」 (一同沈黙) 明病「吉浜さんて…なんていうか、 会話ストップキャラですか?(笑)」 立津「吉浜はね、ほんといいブレイクを持ってるよ(一同笑)」 明病「なるほど…ではちゃんとした インタビュー始めましょうか(笑) とりあえずバンドの成り立ちから 聞いて行こうかと思うんですが。 聞いた話ですけど、最初はノイズコアを やってたっていうのは本当ですか?」 俊 「そうそう、最初はウコセセク(※a)で ハーシュノイズや、音響みたいな事をしてて… 初期のボアダムスみたいな感じで。 それでウコセセクが一回無くなりかけて、 俺と立津でバンドやろうかって話になった んですよ。 その時カウパァズとかコールタールオブディーパーズとか… ZKレコード系の奴が好きで、 その影響でオルタナっぽい事してて。 その形でしばらくやってたんだけど、 四年くらいして一度ドラムが辞めて、 それか らしばらくメンバーが固定しなかったんですよ。 ベースはなんとかcaino(※b)もやってる篤彦に決って。」 篤彦「…。」 俊 「その前に一度だけ吉浜さんとスタジオ入った時があって。 最終的に吉浜さんのド ラムがいいな、って思って…。」 吉浜「(話を遮るように)確かね、初めてセッションしたのが バレンタインデーだったんだよ!しばらくして 仕事してる時に俊からメールが来てね。 夜中だったんだけど、俺から電話かけ直して、こう、 熱く話し合ってね…。」 (なんとなく皆沈黙…) 吉浜「…(周りを見回して)あ、そういえば今日、皆メガネだね!!」 一同「(笑)」 吉浜「ほら、俊以外全員メガネだよ!? (この日は普段裸眼の立津氏もメガネ着用)」 俊 「あー、ほんとだ。」 明病「あ、じゃあ俺達…メガネ外しましょうね。 (そっとメガネを脇に置く)」 俊 「いやいや、合わせる必要ないから!(笑)」 吉浜「えーと…それで、「吉浜さんにドラムをやって欲しい」と 言われたんですよ。 告白みたいな感じで(笑)」 明病「なんか、昔のバンドマンガみたいですね。 『必要なんだ…アンタのタイトなドラムがヨ!!』みたいな。」 俊 「そんなBECKみたいのでは無いですけど…(笑)」 明病「メンバーが固定したのはけっこう最近ですよね?」 俊 「そうだね、このバンド自体は もう5年くらいやってるけど…」 立津「このメンバーになってからはもう半年くらい経つね。 うん、このメンバーになってからは (バンドの質が)かなり変わったね。」 ここからバンドの爆弾・吉浜氏の無限妄想トークが暴走。。 あまりにプログレッシブ な内容の為省略。 明病「…すいません、今吉浜さんのネタで だいぶ考えてた展開が飛んじゃったんですけど…(笑) じゃあ今回の音源制作はメンバーも固定して 安定した上での決意ですか?」 俊 「いや、まあそういう訳でもないんですけどね。 前のメンバーだけどウラ琉球(※c)にも参加したし」 立津「『音源作ろう、作ろう』とは話してたんですけど… 作業始めても途中で進まなくなったり…なんだろうね?」 俊 「まあいろいろあって、上手く自分達のアイディアを まとめられなかったんですよ。新しく二人が入って、 いろいろ意見も言ってくれて… ようやくまとまった感じですかね」 吉浜「あー、今まではきっかけが無かった、みたいな感じ? …なんで俺がインタビュアーになってるの?(笑) でもまあ、音源制作は自然な流れだったよね? 俺はそう思うけど…」 立津「全然。義務的ではなかったね。」 俊 「うん。」 明病「まあボマチーカ自体焦って音作りする感じの バンドじゃないですしね。」 篤彦「…。」 明病「新メンバーの影響って大きいですか? 個人的に吉浜さんが加入してからすごく リズムに起伏ができたかなと思うんですけど。」 吉浜「うん…まあ俺は(曲作りでは)前のボマチーカとの比較は すごい考えますね。常に進化していかないとダメだと思うし。 前進していかないと。」 明病「今回の音源は、個人的には聴いててすごい… ライブで分からなかった音の輪郭が ハッキリしたなあって思って…なんか自分、 ようやくインタビューっぽい事言えました(笑)」 吉浜「…(おもむろに)君、美味しんぼ好きなんだって!?」 明病「え!?あ、はい、好きですねえ。」 吉浜「あれとかいいよねえ、あの、『カニカニ合戦』。」 明病「ああーはいはい!!あれは笑いましたね。」 一同「???」 吉浜「ジャズバンドがカニの事で大喧嘩して、 結局カニで喧嘩を収めるのよ。そんで オチで主人公の山岡がカニ歩きで出勤してきて、 『なんだその歩き方は!!』って言われたら、 『いやーカニを食い過ぎて…』って言うのよ(一同爆笑)」 明病「あれ、すごいアブストラクトですよね(笑)」吉浜と明病、しばし周りを置き去りにして美味しんぼトークで ヒートアップ。数分経過…。 明病「…はい、では仕切り直しして(笑) 曲って最初はどんな感じでできるんですかね?」 立津「曲作りは…様々ですね。セッションでできたり、 誰かが作って来た曲から土台を作っていく時もあるし」 吉浜「曲に対して、皆でバシバシ突っ込みを入れていきますね。 受け入れるだけじゃなくて意見をどんどん出す。 そういう意味では非常に健全なバンドです」 立津「うん、このメンバーになってから 自分達も曲作ってて楽しい。」 俊 「一つの曲持って来て、皆が 『まあこれでいいんじゃない?』っていうのは絶対無くて。 変わる時は曲自体が別物になったりしますね(笑) とにかく出てくるアイディアは全部試してみます」 篤彦「…。」 明病「じゃあ曲作りは時間かかりそうですね。」 立津「時間は…バラバラですね。時間かかる時もあるけど、 ホントにカチッとできる時もあるし。 今回の音源の「circle 」って曲はこの四人で初めて 作ったんですけど、ホントにパッとできて。 ムラがありますね(笑)」 明病「スランプってありません? どうしてもアイディアが出ない時とか。」 立津「ん〜…まあ悲惨な感じの悩み方はしないですね。 調子いい時も悪い時も前には進んでる感じがあるんで、 スランプって感じでは無いです」 吉浜「そう、僕ら前向きなんですよ!(笑)」 篤彦、無言でトイレに向う 明病「…あの、さっきから篤彦さん全然喋らないですね。 文章全部“………”で埋まりそうなんですけど(笑)」 吉浜「…つわりですかね?」 明病「想像妊娠ですか(笑)ボマチーカって、 個人的に最近唄ってる部分が増えたかな? と思うんですが。」 俊 「…そうかな?」 明病「多分自分がライブ観た時期はインスト物が 多かった気がするんですよ。」 俊 「最初からの感覚だと、むしろ唄ものは減ってますね。 昔は唄ものだけだったし」 立津「まあインストも唄ものも両方いい所ありますから。 意識はあまりしてませんね」 明病「なるほど。では皆が音作りの上で影響を受けた音楽って いうのを聞きたいんですが」 俊 「ん〜…まあその時その時ですごい変わったりするんですけど。 ジーザスフィーバー、オート、ナツメ、ガジ、 ガスターデルソルとかですかね」 明病「バンド名ってなにか意味はあるんですか?」 立津「バンド名は…すごい適当なんですよ。 皆でバンド名を決めようかって時に、俊が 『“アドルフ”ってどう?』って言ってたんですけど、 それ単に近くに手塚治虫の『アドルフに告ぐ』が 置かれてただけで(一同笑) そんで最終的に、『ポマチカ』って言葉がポンと出て来て。 それはさすがに変だろって事になって『ボマチカ』にして。 それがいつの間にか伸びて 『ボマチーカ』になってましたね」 俊 「一応最終的なこじつけは、 『自分がボアダムスとサーファーズオブロマンチカが 好きだったから』って事にしたんですけど(笑)」 明病「…本当に適当ですね(笑) ではそろそろ締めようかと思うんですが。 これからの活動はどんな感じになりそうですか?」 俊 「これからの予定は…また新しい曲を作って 録音したいですね。」 立津「ライブも演りつつ。」 吉浜「…え?もうインタビュー終わるの?」 立津「この人寂しがってるよ(笑)」 篤彦「…。」 予想の45度斜めから答えを返す俊さん、 結局最後までほぼ発言無しの篤彦さん、 人間変拍子・吉浜さん、 まとめ役的存在の立津さん(かなり助かりました…)… 曲も人間も非常に音数の多いバンドでした。 これからの活動と吉浜さんの暴走っぷりに期待大です!! ※a.ウコセセク 県内で活動する爽やかな疾走エモ?ロックバンド。 at the drunken butterfly dance killingや ボマチーカのメンバーも混成。 こちらもいづれ取材する予定。 ※b.caino こちらも県内のバンド。 ポップセンス溢れつつも激しくロックな ステージングをカマす良バンドです。 ※c.ウラ琉球 沖縄の良質なアングラバンド勢総収のVA。 ボマチーカはアジアン風味な唄もの ナンバー[ajiantea]を収録。 BOMACHIECAのオフィシャルHPにてサンプル音源が聴けます! ぜひチェックしてください!!! http://bomachieca.jp/